見出し画像

協賛は3年かけて効果がでてくる。発信の役割とは? - note CTOの振り返りコラム

5月〜6月はイベントが目白押しでした

5月頃からの出来事を振り返ってみましょうか。5月半ばから6月にかけては、イベントや発信が多かった期間でした。

RubyKaigiで沖縄に行きましたし、文学フリマや技術書典、人工知能学会、Tech Direction Awardsの審査員、Google for Japanへの参加など、多くのイベントへ参加・協賛したので色々と情報を発信できました。せっかくなので一つずつ振り返ってみましょうか。

なぜ発信をする必要があるのか? - nAcの発信強化とバズ

5月からはAI子会社のnote AI creative(以下、nAc)の発信を強化しました。nAcを立ち上げてから半年ほど経ち実績やノウハウが溜まってきたので、積極的にnoteで外部発信することにしました

いくつかのnoteを出した中で、田中さんが書いた議事録作成業務の効率化をAIで実現したnoteが大きな反響を得たのは良い成功体験でした。

外部発信にはいくつかの重要な役割があると考えています。

まず、採用のためです。発信することで組織の考え方や技術的な課題を広く知ってもらい、共感してくれる新しい仲間を見つけるきっかけになります。

そしてもう一つは未来への投資です。情報を世に出しておくことで、仕事やコラボレーションの機会が生まれたりする可能性が高まります。noteで発信した内容を通じて思わぬところでご縁がつながったりすることは結構あります。

さらに、外部発信は一種のマーケティング調査としても機能します。発信した内容に対する反応を見ることで、世間がどんな分野やテーマに興味があるか、理解度がどれくらいあるのかを把握することができます

協賛は3年かけて効果がでてくる - RubyKaigiの振り返り

noteはプログラミング言語Rubyの最大規模のカンファレンスであるRubyKaigiに3年連続で協賛しています。今年のRubyKaigiは過去最高の入場者数を記録し、過去3年間で最もブースが忙しかったイベントとなりました。今年は沖縄開催でした。私は沖縄が初めてだったので楽しみでもありました。

イベントでは、デザイナーの参加によりビシッと整ったブースを設置できました。多くの方々がブースに訪れてくれました。Rubyの父であるMatzに挨拶ができて良かったです。

RubyKaigiで採用につながったケースもあり、非常に効果を感じています。やはり、こういったイベントには継続的に参加することが重要で、3年間ほど続けないと効果が見えてこないのだと感じました。今後も続けて協賛していきたいと考えています。

また、noteのRubyも3.3系にアップデートし顕著な性能向上を実現できました

多くのnoteクリエイターに出会える文学フリマ

RubyKaigiの沖縄出張の帰りに、その足で文学フリマ東京38(以下、文フリ)にも参加してきました。noteとしても協賛しています。noteのグッズは人気で、午前中にはほとんど終わってしまったようです。

会場では岡田悠 さんやほんのひととき さんなど多くのnoteクリエイターの方々と交流することができました。

文フリは今回から入場料が1000円となりましたが、それでも非常に多くの人が集まっていました。この人気ぶりには毎回驚かされます。本当にすごいイベントです。大規模なクリエイターイベントに参加すると、新しい挑戦を続けていく気持ちになりますね。

Tech Direction Awardsの審査

Tech Direction Awardsの審査員として、多くの応募作品の審査に携わらせていただきました。Tech Direction Awardsは主にデジタル技術を用いた様々な分野のプロジェクトについて、そのテクニカルディレクションを表彰するものです。

私以外の審査員は、インスタレーション、展示空間、広告・プロモーション、アプリ・web構築、メディアアートなど、様々な分野で実装・具現化に関わるプロフェッショナルな方々。私はインターネットのバックエンドやインフラなどの技術的な部分を中心に担当しました。

個人的には、昔の文化庁メディア芸術祭のような懐かしさがあります。

審査は非常に大変で、事前審査に加え、2日間に渡って会議室に集まって応募作品をすべて見て、議論をしていきました。違う分野の審査員たちと意見を交わすのは楽しいですが、やっぱり大変です。

表彰作品については展示イベントも行います。ご興味あれば足を運んでいただければと思います(開催時期や場所については、決定次第公式ウェブサイトで発表します)

Google for Japan

Googleが主催するクローズドイベントであるGoogle for Japanにも行きましたね。具体的な内容については公開できる部分が限られていますが、今回はGeminiのプロモーションが多く発表されていました。

イベントには多くの著名なゲストが集まっており、会場やノベルティも豪華で、GoogleのGeminiに対する本気度を実感できました。

Geminiの公式noteも開設されており、気合の入ったnoteが投稿されています。大規模なGeminiを用いたコンペも始まるそうです。ぜひご覧ください!

まとめ:下期について

noteの決算は12月なので、6月から新たに下期が始まりました。評価や目標設定などが重点的に行われる期間であり、組織全体が引き締まる時期でもあります。

下期は新規事業やnAcの様々な課題に取り組み、プロダクトと組織全体の成長を目指して進んでいきたいと思います。

今 雄一(こん ゆういち)経歴

1985年北海道生まれ。千葉大学大学院工学研究科修了。ディー・エヌ・エーにてソーシャルゲームのサーバーサイド開発業務と運用を経験した後、2013年9月にnote入社。2016年1月にCTO就任。noteの立ち上げから関わり、現在もインフラからフロントエンドまで幅広く対応。

▼過去の振り返り

▼noteの技術記事がもっと読みたい方はこちら