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noteエンジニアチーム 公式マガジン

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noteエンジニアの技術記事をまとめたマガジン。さらに技術記事を読みたい方はこちら→ https://engineerteam.note.jp/
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2024年6月の記事一覧

育休は喜怒哀楽に満ち溢れている

(サムネの写真は奥さんが病院からおかえりした時の飾り付けのほんの一部です) 育児休業を1か月間取得しました。 貯金も少なく私だけの育休手当では金銭面の不安があり、1ヶ月間と短期間の取得です。スピード結婚や家と車の購入と、人生の選択肢を直感で選んできた結果で、人生設計のミスです。 また、私と奥さんはゆとり世代で、Z世代に片足を突っ込んでいます。 子供を持たない同年代も増える中で、結婚して子供を授かることがどうなのか、このnoteで伝えられればと思います。 育休中にやったこ

Kotlin Multiplatformの環境セットアップ覚え書き

こんにちは、トリです。 Kotlin Multiplatformを使ってみようと思い立ち、ひとまず環境のセットアップまで終えました。 サクサク終わるかと思ったらスムーズに進まなかったので、環境設定を備忘録として残しておこうと思います。 公式ドキュメントを参考に進めました。 インストールが必要なツールAndroid Studio Xcode Kotlin Multiplatform plugin(Android Studioでインストール) Kotlin plugi

開発生産性カンファレンス2024の参加レポート--今年のホットトピックはアウトプットからアウトカムのコントロールへ

6/28(金)、29(土)に虎ノ門ヒルズで行われた開発生産性カンファレンスというイベントに参加してきました。 今年の開発生産性カンファレンスのテーマは、「開発生産性とビジネスインパクトをつなぐこと」です。 システムの運用課題や技術的負債の解消の効果をビジネスインパクト(ROIなど)に繋げて説明し切ることは難しいと思いますが、そのヒントになりそうなセッションがいくつかあったと思うので紹介しようと思います! 登壇した方の資料はこちらのnoteでまとめられているのでぜひ確認し

ZapierとChatGPTで記事を選別してSlackに流すRSSの作り方

SlackにRSSなどで記事を流すと、目的とは違ったものが取得されてしまうことはありませんか? 例えば、「他社の技術ブログの中からSREの記事だけが見たい」などのときです。実行するにはちょっとした工夫が必要です。 今回はそういったケースに対応するために、ChatGPTとZapierを組み合わせた記事の選別方法を紹介します。 そもそもこのZapierが実装されたのは、↑のような私のなんとなくのつぶやきが発端でした。 「エンジニアが書く技術記事だけチャンネルに流れるように

MLエンジニアについて思うこと

MLエンジニアってなんだろうなって考えることが増えてきたので、改めて私が思うMLエンジニアについて書いてみる。 結論としては、MLエンジニアはエンジニアの一種であり所謂バックエンジニアの特殊系だと思っている。 MLエンジニアについての個人的意見MLエンジニアというとモデルを作るエンジニアであるというのは、間違いないと思っている。しかし、これはあくまで仕事ととしては極一部ではないかと思っている。 じゃあ、仕事としての範囲はどこかというと、ロジックにMLを含むバックエンドサー

総合職からエンジニアになり、AI特化の子会社へ - noteエンジニアインタビュー

データ基盤開発やMLOpsエンジニアとしてのキャリアを築いてきた武藤直樹さんは、現在ではnoteのAI特化子会社であるnote AI Creative(以下、nAc)の初期メンバーとして活躍しています。 しかし、武藤さんは最初からエンジニアを目指していたわけではありませんでした。大学の授業でRを使ったデータ分析に出会い、新卒で配属された総合職でのマクロによる自動化を通じて、プログラミングの楽しさを知りました。 nAcでの多岐にわたる開発業務や、仕事に対するモチベーションに

Protocol Buffersを導入しログの送受信の実装を効率的に - データ基盤のログ収集改善

データ基盤チームです。 私たちのチームではログ収集のために、サーバサイドやフロントから日々データを送ってもらっています。 しかし、異なる言語や環境において、スキーマや型などに悩まされることが多くありました。特に、JSON形式ではスキーマの変更や互換性の確保が大きな課題になります。 そこで、ログ収集のデータ送付をProtocol Buffers(以下、protobuf)に移行することにしました。 これまでの課題スキーマに従う手間 noteではもともとAPI仕様書を見な

技術系の協賛イベントにデザイナーは連れていくべき

技術広報のmegayaです。 これまでいくつかのエンジニア協賛イベントでnoteとしてブース出展をしてきました。手探りの中で、自分たちなりに「noteらしい」ブースを作ってきた自信がありました。 しかし、2024年のRubyKaigiで初めて自社のデザイナーが同行してもらったことで、私の考えが甘かったことを痛感しました。 これまで私がブースづくりを「まあ、これでいいか」「このくらいでいいだろう」という曖昧な基準で続けてきたということを初めて思い知ったのです。 2024

AIで働き方はどう変わる?LLMの未来を情報処理学会が解説

※ この対談は2024年2月頃に実施しました ChatGPTやClaudeなどの生成AIを仕事や日常で使うことが当たり前になってきました。この先数年で、働き方はますます変わっていくことが予想されます。 今回の記事では、自然言語処理(NLP)と大規模言語モデル(LLM)の専門家である関根聡さんと吉野幸一郎さんに、LLMがもたらす未来や最新の研究についてお聞きしました。 AIによる仮説生成と実験の自動化が進む中で、AIラボの重要性と人間との協業の必要性、LLMの進化がもたら

⚛️ useReducerを活用する

Reactで開発しているときuseReducer使ってますか? useStateでええやんけと思っていませんか? 結構便利に使えるのでいくつかTipsを紹介します useReducerてそもそもなんや?useReducerとはReactが提供するstate管理系hookの一番primitiveなやつです。多分。というのもこの記事を書いている時点では一般的に広く使われているuseStateは内部でuseReducerを使っています。 なのでuseStateを使っているプロジェ

RubyKaigiには技術と出会いが詰まっている 〜 タイミー、note、コインチェックのAfter RubyKaigiレポ

Rubyコミュニティ最大級のイベントであるRubyKaigiは、技術と出会いが詰まった貴重な場です。一流エンジニアの登壇が聴けたり、コミッターの方々と話すことができたり、友達ができたり……など様々な出会いがあります。 そんな、RubyKaigiに参加したタイミー、note、コインチェックのエンジニアたちが、それぞれの視点から2024年のRubyKaigiでの体験を語りました。 良かったセッションや興味深いブースの紹介に加え、アフターパーティーでの交流やOSS初コミットの体

認定スクラムマスター(CSM)取得までの過程と学び

みなさん、こんにちは☀ 私は、現在noteでエンジニアリングマネージャーとしてエンジニアリング組織全体の組織マネジメントをメインとして活動をしています。スクラムマスターとして活動しているわけではないのですが、この度、認定スクラムマスター(CSM)の資格を取得する決意をし、無事に取得することができました! 本記事では、資格取得までの過程と学びを話していきます。 認定スクラムマスター(CSM)に興味のある方にとって少しでも参考になればと思います。 ※余談ですが、noteには

noteのデータ基盤アーキテクチャを紹介 - レイクハウスによるシンプル構成で誰でも使いやすいデータ基盤へ

note株式会社では、全社員のデータ活用が活発になってきており、データ基盤も進化を続けています。 Snowflakeへの全面移行によるコスト削減やデータ収集と処理の効率化などを行ってきたことで、シンプルな構成を保ちつつ使いやすいデータ基盤になってきました。しかし、まだまだ課題も山積みの状態です。 今回の記事では、データ基盤開発のリーダーである久保田 勇喜に、noteのデータ基盤のアーキテクチャの解説と現状の課題について詳しくお聞きしました。 ※ 記事の最終更新:2024

ChatGPTやClaudeの費用を全社員に支援する制度がスタート

noteの全社員を対象として、ChatGPT plusやClaude Proなどの生成AIサービスに対する月額費用を支援する制度がスタートしました。これにより、社内の業務改善がさらに進むことでしょう。 noteでは、2022年9月に「テックチャレンジ補助」を導入しました。社員がテック領域に関する勉強をする際にかかる費用を年間最大12万円まで補助する制度で、プログラミングに関する本やカンファレンスのチケット代、資格取得などについての費用を支援しています。(全社員が利用可能)