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noteエンジニアチーム 公式マガジン

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noteエンジニアの技術記事をまとめたマガジン。さらに技術記事を読みたい方はこちら→ https://engineerteam.note.jp/
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記事一覧

ESLintからBiomeに移行しました

こんにちは。フロントエンドエンジニアのiemongです。 noteで開発しているmonorepo環境のLinterをESLintからBiomeへほぼ移行しました。それについて共有します。 移行のモチベーションnoteではNuxtからNext.jsへのリプレイスを進めている最中で、monorepo環境で6個のアプリと22個のpackageがあります。TurborepoのRemote Cachingを使うなどしてタスクの実行速度の改善は既にやってたのですが、Componentの

Next.js + App RouterによるCMS機能開発の苦労と学び

開発チームの沼田です。 Next.jsを用いて、note内に簡単にページが作れるCMS『サイト作成機能』をリリースしました。以下のように、採用や広報に向けたページを作ることができます。 noteではNext.jsへ段階的に置き換えてるフェーズで、エディタや設定画面などはすでにNext.jsに移行しています。今回はApp Routerを使ったページとしては初機能リリースになりました。 App Routerを使用した開発のTipsや苦労について書いていきたいと思います。

[コード公開] GASとOpenAI Visionでレシート管理を半自動化してみた。

こんにちは、note AI creativeの田中です。 OpenAIのAPIには画像を解析できる「Vision」機能があることをご存知でしょうか。 https://platform.openai.com/docs/guides/vision 先日発表されたGPT-3.5-Turboより60%安い「GPT-4o mini」でもこのVision機能が使えるということで、GASと組み合わせて「レシート画像を読み取って自動でスプレッドシートに追記する仕組み」を作ってみました。

GrowthBookでA/Bテストの工数削減。誰でもテストができる環境へ

UX改善チームの甲斐です。 私たちのチームでは、A/Bテストを実行しながらUX改善を行い、クリエイターの売上を伸ばすことを目標としています。 今までnoteでは社内製のA/Bテストツールを使っていたのですが、工数が大きくかかってしまうことが悩みでした。 そこで、テストツールであるGrowthBookを導入し、より効率的で柔軟なABテストができるような環境を目指しました。導入したことで、UIから誰でもテストを実行できるようになり、工数も削減することができました。 この記

Python+Amazon Bedrockでプルリクの説明文とレビューをAIで自動生成

推薦チーム所属 MLエンジニアの漆山です。 私たち推薦チームは2人体制と小規模であるため、開発においてのコミュニケーションを円滑にすることが大切です。そこで、AIによるプルリクの概要とコードレビューの自動化を行いました。 この記事では、自動化前の課題や実装方法、初期の成果、新たな課題と今後の展望について詳しく紹介します。 課題と背景自動化をする理由①人数体制 推薦チームは現在、2人体制です。少人数で開発をすべて担う必要があり、それぞれの担当範囲が広い状態です。 2人

noteの推薦チームの紹介 - 2024年版

推薦チームでエンジニア 兼 PMを担当している露木です。 推薦システムの開発は難しいという印象を持つ人が多いかもしれません。そんな印象を変えるために、noteの推薦チームがどんな活動をしているのかを、この記事でわかりやすくお伝えしたいと思います。 noteの推薦システムの目的推薦システムの目的は、「noteがあることで人々が本当に伝えたいことに専念できるようになる」ことです。 コンテンツを作ったら欲しい人に自動的に届くようにしていきたいと考えています。 ただし、コンテ

[コード公開] GAS & Zapierで、自分の作業可能時間を可視化してみる

note AI creativeの田中です。 自分のGoogleカレンダーから作業可能時間を計算して、Slackに通知する仕組みを作ってみたので、作り方を解説してみます。 仕組み作業可能時間の計算:GAS(Google App Script)を使って、自分のGoogleカレンダーで予定が入っていない時間を計算して、スプレッドシートに出力。 Slack通知:Zapierでスプレッドシートを読みこみ、結果をSlackにポストする。 1. 作業可能時間の計算GASスクリプト

【8月1日】10年超えのRails開発の知見を4社が語るイベントを開催 - note/マネフォ/STORES/食べログ

10年以上にわたりRailsでサービス運用を続けてきた各社のエンジニアが集まり、Railsにおけるサービス運用のコツや苦労、成功体験を共有するオフラインイベントを実施します。 「長年続いているRailsサービスで開発するからこそ見えている世界」をお見せします。 ▲参加応募はこちらから イベント概要日時:2024年8月1日(木) 19:00〜22:00 LT&セッションは20:30まで 懇親会は20:40ごろからを予定 会場:note place 東京都千代田区麹

MLOpsとはについての自分なりの理解

タイトルの通り自分なりのMLOpsについてのまとめです。ここでは、WebアプリなどでMLを利用することを想定しており、Edgeデバイス上で推論することは一旦除外しております。 MLOpsとはMLOpsとは $${MLOps=ML+DevOps}$$というのが、私の理解になります。この理解に則るとMLOpsというのは二つの構成要素でできています。 一つは、MLでもう一つがDevOpsです。 これについても自分の理解を書いてみます。 ここでいうMLというのは、機械学習モデルで

入社後2年目の真実。愛しかないnote社#在職エントリ

この記事は在職エントリを流行らせるために、ちょうど入社して2年が終わり3年目に突入したエンジニアが書いてます。 はじめに在職エントリを流行らせたい! 転職活動中に会社の口コミを転職サイトで見た経験はありませんか? よく聞くのは「辞めた人が書いているからネガティブ要素が多い」という話です。私個人としてはネガティブな要素で悩むことが好きではありません。 そこで、社員が働く中で感じた魅力について記事を書き、転職活動中の人がそのポシティブな情報をもとに転職にワクワクできる社会にな

noteのA/Bテストによる改善サイクル(2024年版)

noteエンジニアの橘です。 2024年4月からUX改善を行うチームの一員として、主にA/Bテストを担当しています。読み手側のユーザーのUXを改善してクリエイターの売上を伸ばすことに注力しています。 noteのA/Bテストの基本的な流れは、上記の記事に記載されています。 上記の記事から半年以上が経っているため、この記事ではより詳細な現在のnoteのA/Bテストの取り組みを解説していきます。 A/Bテストの事例まず始めに、A/Bテストのわかりやすい例を一つ紹介します。

noteの記事の画質をあげるときに考えたこと - 画質/表示速度/コストのバランス

noteの記事の画像拡大時のアップデートを実施しました。このアップデートにより、クリエイターに高品質な画像体験を提供できるようになりました。 この記事では、画質を向上させるために考慮した点をまとめていきたいと思います。画質向上は数値を上げるだけではなく、慎重に検討する必要があるのです。 主な改善点画像拡大時の画質を次のように改善しました。 圧縮品質を85から90に 最大解像度を2000×2000pxから4000×4000pxに 品質を85にしていたのは、Google

1人開発での技術的負債の改修方法や考え方を整理してみた

法人向けサービスnote proの開発担当をしている登内です。 noteには法人向けのnote proという機能があり、企業のオウンドメディア運営を強化し、ブランディング、採用、販促などの後押しをしています。noteとは少し違ってtoB向けに特化しているのが特徴です。 note proの裏側の営業基盤システムの開発・運用を一人で進めることが多くなったため、機能開発と技術的な負債の改修やリファクタリングを並行して行わなければなりません。(あくまで基盤に限った話であり、not

協賛は3年かけて効果がでてくる。発信の役割とは? - note CTOの振り返りコラム

5月〜6月はイベントが目白押しでした5月頃からの出来事を振り返ってみましょうか。5月半ばから6月にかけては、イベントや発信が多かった期間でした。 RubyKaigiで沖縄に行きましたし、文学フリマや技術書典、人工知能学会、Tech Direction Awardsの審査員、Google for Japanへの参加など、多くのイベントへ参加・協賛したので色々と情報を発信できました。せっかくなので一つずつ振り返ってみましょうか。 なぜ発信をする必要があるのか? - nAcの発