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総合職からエンジニアになり、AI特化の子会社へ - noteエンジニアインタビュー

データ基盤開発やMLOpsエンジニアとしてのキャリアを築いてきた武藤直樹さんは、現在ではnoteのAI特化子会社であるnote AI Creative(以下、nAc)の初期メンバーとして活躍しています。

しかし、武藤さんは最初からエンジニアを目指していたわけではありませんでした。大学の授業でRを使ったデータ分析に出会い、新卒で配属された総合職でのマクロによる自動化を通じて、プログラミングの楽しさを知りました。

nAcでの多岐にわたる開発業務や、仕事に対するモチベーションについて、武藤さんのこれまでの経験を振り返りながらお話をうかがいました。

武藤 直樹のプロフィール

総合職として働いたのち、株式会社ウェザーニューズでデータ基盤開発などを担当。その後、ベンチャー企業での開発を経験し、note株式会社へ。MLやtrust & safetyなどのチームを経て、現在はnoteのAI特化子会社であるnote AI creativeに所属。


※ この記事はエンジニアへのインタビュー内容をライターが再編しました

現在の仕事内容

note AI creative(以下、nAc)の武藤 直樹です。note AI Creativeは、2023年12月に設立されたAI特化の子会社で、私は初期メンバーとして参加しました。

▲ MLチーム時代に書いた記事 

入社当初はMLOpsエンジニアとしてMLチームに配属され、次にTrust & Safetyチームに移り、現在のnAcに異動しました。nAcへの異動は急に打診されたので、当時は驚きました。ただ、もともと一緒に働いていた優秀なメンバー2人と同じチームだと聞いていたので、不安はありませんでした。

nAcでは、社内の業務改善や新規事業の開発を進めており、バックエンドやフロントエンドの開発だけではなく、インフラ整備やデータ分析など幅広い開発に対応しています。設立して間もないベンチャーで働いているみたいな感覚です。

一つの機能を見るだけではなく、note全体の部署に関わって業務をしているため、チームで協力しあいながら、一人ひとりが臨機応変に対応することが求められます。やることは多いですが、自分のスキルを広げる良い機会だと感じています。

エンジニアになったキッカケ / 経歴

高校時代には英語と数学が得意だったのですが、理科がすごく苦手でした。そのため、大学は文系でも数学が使えそうな経済学部に進みました。それまでプログラミングはやったことがなかったのですが、大学の授業でRを使った回帰分析や統計学の授業を受けたことでデータ分析の楽しさを知りました。ただ、この時点ではまだエンジニアとして働くことは考えていませんでした。

新卒で入社した会社は、総合職としての採用でした。エンジニアとはまったく関係がない職種でしたが、エクセルで管理するためのマクロを作ったりして、自動化の楽しさに目覚め始めました。大学でのRの授業のことも思い出し、そこからエンジニアとしての興味が芽生えました。

独学でPythonを学び始めたのもこの時期でしたが、未経験ではなかなか求人が見つかりませんでした。そんな中、縁があってウェザーニューズという会社でエンジニアとして転職することができました。当時を思い返すと、自分のレベルでよく受かったな……という感じで(笑)

入社していきなりデータ基盤の構築に携わることになったので、最初はなにもできない状態が続き、業務と勉強をひたすら繰り返す日々でした。

ただ、周りの人たちが優秀だったので、それに合わせて自分の実力もあがっていくのがわかりました。ハードな環境ではあったのですが、学びも多かったですし、「ここで辞めたら他に行ける会社なんてない」という気持ちで、なんとかしがみついていました。ウェザーニューズでの4年間は、私のエンジニア人生にとっても大きな学びになりました。

noteに入社した経緯 / 入社して感じたこと

noteに入社する前は、カジュアル面談を30社近く受けましたが、その中で特に好印象だったのがnoteでした。色々な会社のカジュアル面談を受けていたのですが、エンジニア採用なのに肝心のエンジニアが出てこなかったり、志望動機を聞かれたりすることもあって、ストレスを感じることが多くありました。noteでは、エンジニアと直接話すことができ、面接全体を通してリラックスしてストレスもなかったので、良い面接体験だったなと記憶に残っています。

noteの社員は個性的かつクリエイティビティがある一方で、落ち着いている人が多いと思います。体育会系のような感じは私には合わないので、私にとって非常に居心地がよく、マイペースで仕事を進められる環境です。また、話しやすいうえに仕事ができるエンジニアが多くいるのも特徴だと思います。

nAcも優秀なメンバーばかりですし、コミュニケーションがとりやすいので議論がしやすく、私はこのチームが好きなんだなぁと思います。このように感じるのは、社会人になって初めての経験かもしれません。noteに入社してからの経験はポジティブなものが多く、仕事にもやりがいを感じています。

今後やりたいこと

noteでやりたいことの一つに、社内の業務効率化があります。すでに様々な取り組みを行っていますが、まだまだ改善の余地があると感じています。また、社外向けの新規サービスの開発にも取り組んでいき、「noteはクリエイティブなんだぞ」という存在感を示したいと思っています。nAcとしても基盤開発が進んでいるため、マーケットにどうフィットさせていくかという話もできるようになってきました。

私の働くモチベーションとして、「人に役に立ってもらいたい」という部分が大きく占めています。お金を稼ぐことももちろん大事ですが、最終的には誰かの役に立っているという実感が、自分のやりがいにつながります。誰にも評価されないシステムをつくっていたことがあるのですが、やはり精神的なストレスや負担は大きいものでした。社内外からフィードバックがあり、感謝されるプロダクトに携わることが自分にとって大切だと感じています。

note社内の業務改善をしつつ、今後の新規サービス立ち上げを目指して、nAcのメンバーとともに充実した仕事を続けていきたいと考えています。

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