月間30時間以上の工数削減!ChatGPT Teamプラン活用事例と効果をレポート
こんにちは、note AI creativeの田中です。
私たちは、業務効率化の支援を行っており、この度note社内の複数のチームを対象にChatGPT Teamプランのテスト導入を実施しました。
https://openai.com/chatgpt/team/
導入した結果として、利用者の76%の社員が生産性向上を実感し、月間30時間以上の工数削減も達成することができました。新しいスキル習得にも活用されており、大きな費用対効果を感じています。
本記事では導入の効果と具体的な導入プロセスや活用事例を紹介していきます。
導入前の検討事項
導入の背景
ChatGPT Teamプランは入力された情報が学習に利用されないという特徴があります。そのため業務の情報も入力できる点が大きなメリットだと考え、まずはnote AI creativeでテスト的に使い始めました。
その後すぐにセールスチーム、カスタマーサクセスチーム、カスタマーサポート、T&Sチーム、インハウスエディターチームの5つのチームに3-4ヶ月程度の試験導入を開始しました。
導入プロセス
全社導入となると話が大きくなりすぎるため、各チーム単位で導入稟議を上げてもらい、投資対効果が見えているチームに限定して導入を進めました。
また、セキュリティ面では個人情報などの機密データをChatGPTに入力しないよう注意喚起を行い、GPTsの使い方など細かい部分はnote AI creativeでサポートを行いました。
投資対効果について
ChatGPT Teamプランの価格は1ユーザーあたり約5,000円のため、社員の工数を1〜2時間程度改善できれば、十分に投資対効果があると考えました。
特にセールスチームでは、議事録作成など具体的なユースケースと効率化効果が見えていたため、導入も進めやすかったです。
導入後の効果
76%が生産性向上を実感、30時間以上の工数削減も
テスト導入のアンケート結果によると、回答者の77%が10時間以上の生産性向上を感じており、そのうち46%が月間10-30時間、30%が月間30時間以上の生産性向上を実感しています。
また、61.5%が毎日使用しており、30.8%が週に数回使用しています。
合わせて92%が週数回以上利用しており、ChatGPTが日常業務にシームレスに組み込まれていることがわかります。
活用事例:業務効率化と新たなスキル習得の機会に
ChatGPT Teamプランが、具体的にどのような場面で活用されているのかについてもアンケートを取りました。
ひとつめは、「議事録の作成業務」です。
セールスやカスタマーサクセスなど顧客と対面する部署では、頻繁に議事録作成が発生します。専用のGPTsを作成しておけば、1-2時間かかる業務が数分で完了します。
さらに、「新しいスキル習得」でもTeamプランは活用されています。
例えば、GAS・SQL・Zapierなど、AIのサポートなしだとできなかったことがChatGPTがあることでできるようになったという意見も多数ありました。これも、学習に利用されないため気兼ねなく利用できるTeamプランだからこそのメリットだと思います。
また、「上長にエスカレーションする内容を事前レビューしてもらい、目標を立てる際の抜け漏れを防止している」といった回答もありました。
総じて社員それぞれが自身の業務にあった使い方を見つけており、それにより業務を効率化したり知識を習得したりしていて、十分投資対効果が得られていると思います。
今後の展開
今後も引き続き、Teamプランを活用していく予定です。
一方で、例えば文章を作成する、などのタスクについてはChatGPTよりもClaude Opusのほうがより人間らしい回答を得られることがわかっています。複数のAIツールの特性を理解しつつ、適材適所で活用していく方針です。
▼noteの技術記事が読みたい方はこちら
▼note AI creativeへの問い合わせはこちら