見出し画像

アプリチームの新リーダーが語る2024年の課題と技術的な取り組み

アプリチームリーダーに就任した金子さんに、2024年下期におけるアプリチームの課題や技術的な取り組み、リーダーとしての役割をお聞きしました。

アプリチームリーダー / 金子 宏太

サーバーサイドエンジニアからキャリアをスタートし、2013年頃からiOS/Androidアプリ開発に着手。直近はiOS/Androidアプリの開発をメインにしつつ、並行してマネージメント業務も行う。


※ この記事はnote株式会社のアプリチーム1weekアドベントカレンダーの3日目の記事です

アプリチームの課題

アプリチームリーダーの金子です。

6月からiOSとAndroidチームのリーダーを担当しています。今日は、アプリチーム全体の課題や今後の方針、技術的な取り組みについてお話ししたいと思います。

直近の大きな動きとして、ポイント機能のリリースがありました。アプリチームとして、これからはポイント機能をどう進化させていくかが重要になってくるでしょう。

noteアプリの課題として、ウェブの機能を追従する形で開発している点が挙げられます。アプリがウェブに比べて少し遅れをとっている状態です。今後は、ウェブの最新機能をアプリにも反映しつつ、ポイント機能などのアプリ独自の機能も充実させていきたいと考えています。

また、社内でのアプリの価値観も高めていきたいと思っています。ブラウザとネイティブアプリではUIや操作方法が異なりますし、アプリだからこそ提供できる価値もあります。それらがまだまだ社内に浸透していないと感じています。今期は、ウェブと比較してアプリの強みを見出していきたいですね。

今後の技術的な取り組み

新しい技術やライブラリの導入は、クリエイターに新しい価値を提供できる可能性があれば、積極的に試す姿勢です。新技術の導入については、開発の効率化だけでなく、採用面でも重要だと考えています。

現在は、SwiftUIやJetpack Composeなどの宣言的UIの導入を進めています。さらに、Kotlin MultiplatformやCompose Multiplatformといったクロスプラットフォーム技術の活用も検討中です。

ただ、クロスプラットフォームでの開発については、部分的な活用を検討しています。OS間の差分が大きい部分には無理に適用せず、共通化できる部分のみを対象にしようと考えています。例えば、ボタンなどのUIコンポーネントの共通化などが考えられます。

もちろんですが、なんでも新しい技術を取り入れれば良いとは思ってるわけではありません。懸念点があれば、チーム内でしっかり議論するようにしています。サービスの性質に応じては、枯れた技術を選択するなどの状況判断が大切です。

最終的には、技術というのはアプリを使ってくれるユーザーの価値を高めるためのツールだと考えています。その部分を忘れないようにしながら、技術選定を行っていきます。

リーダーとしての関わり方

私は入社してまだ時間が浅いですが、今年の6月からアプリチームのリーダーに任命されました。急なことで驚きましたが、業務内容よりも状況に応じて柔軟に役割を変更することを重視しているため、リーダーになることに迷いはありませんでした。メンバーとして開発するか、リーダーとしてマネジメントをするかは、会社やチームの状況に応じて変わるものだと考えているため、特にこだわりはありません。

noteアプリチームのリーダーとして心がけていることは、自身のタスク量をオーバーしないように注意することです。自分が大きな開発成果を上げることよりも、チームメンバーのパフォーマンスを引き出すことを重視したいと考えています。私が抽象的な問題に取り組んだり、チーム外とのコミュニケーションを担ったりすることで、開発メンバーのアウトプットを向上させたいと思っています。

さまざまな部署とコミュニケーションが必要であるため、他部署の人と顔を合わせて関係を構築することも大事な業務の一つです。自分のことを他部署の人に知ってもらうことと、必要な情報をどの人に尋ねれば良いかの勘所を掴むための努力を今している最中です。

まとめ

ポイント機能の進化、ウェブ機能との整合性、新しい技術の導入など、noteのアプリにとってすべて重要な要素です。私はリーダーとしての役割を担いながら、チームメンバーの力を引き出し、最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整えていきたいと考えています。

クリエイターにとって本当に価値のあるアプリを提供できるように、チームメンバーと共に進んでいきたいと思っています。

▼この記事はアプリチーム1weekカレンダーの3日目です。そのほかの記事が読みたい方はこちら

▼さらにnoteの技術記事が読みたい方はこちら


※ この記事はエンジニアのインタビュー内容をもとに、ライターが再編集しました。