プロンプトを即座に実行できる社内用Chrome拡張機能「note AI with Chrome」を作りました
こんにちは、note AI creativeの田中です。
note AI creativeは、AI領域における開発をさらに加速させ、noteの利便性向上と、さらなる成長を目指して設立されたnote株式会社の子会社です。
今回は、note AI creativeで開発した社内用のChrome拡張機能「note AI with Chrome」について、簡単に紹介します。
「note AI」とはGPT-4を利用した社内用のChatGPTで、note社員であれば誰でも利用可能です。
すでにSlack版・Web版がありましたが、さらに活用の幅を広げるためにChrome拡張として開発したものをこの記事では紹介します。
なぜChrome拡張を開発したか
note株式会社では業務でのAI活用に注力しており、子会社であるnote AI creativeの設立もその一環です。
社員は日々の業務でChromeを利用することが多いため、AIを即座に呼び出せるChrome拡張機能があれば生産性を上げられると考えました。
既存の公開されているChrome拡張を利用することも検討しましたが、ソースコードが非公開など、利用するうえではセキュリティ上の懸念がありました。
そのため、子会社で開発し、note社員に配布するという方向性にしました。
どんな機能があるか
「note AI with Chrome」には、以下3つの機能が備わっています。
1. プロンプト実行機能:専用のウィンドウを開き、GPT-4にプロンプト実行が可能。
2. テンプレート機能:よく使うプロンプトをテンプレートとして保存し、再利用が可能。繰り返し実行する有用なプロンプトの入力を効率化することが目的。
3. 右クリックによる起動機能:ブラウザ上でテキストを選択し、右クリックするだけで、拡張機能を直接起動が可能。ブラウザ上での作業中により素早くAIを起動させるため。
以下のようなケースで使われることを想定して作りました:
プレスリリースのチェックリストを走らせる。
執筆中の文章をクオリティアップさせる。
記事の文章を要約する。
使ってもらえるように、機能面でこだわったポイント
こういった社内ツールは、社員に使ってもらってこそ価値があるので、「できるだけ簡単に使い始められること」を意識しました。
例えば、Chrome拡張をインストールした時点で、文章の要約や推敲のテンプレートをデフォルトで入るようにしています。
その他、テンプレートをCSVで取り込んだり、右クリックで簡単に起動できるなどがその例です。
開発プロセスはChatGPTで効率化
このChrome拡張開発は、noteのバリュー「すばやく試そう / Try First」に沿って、12月に提案されてから翌週には着手し、その次の週に社内の一部メンバーに展開しました。
このスピード感を実現したのは、ChatGPTによる強力な開発のサポートでした。
私はChrome拡張を開発するのは初めてでしたが、ChatGPTにほとんどのプログラムを書かせることで開発上の機能実装・問題解決はほとんどChatGPTに任せることができました。
こういったChatGPTの活用により、より複雑な問題解決や創造的なタスクに集中できるようになりました。
今後について
今回紹介したChrome拡張機能は、noteが毎週行っている全社定例でデモンストレーションを行い、全社員に共有しました。
今後は、社内から得られたフィードバックも反映し、より社員の生産性向上に寄与していけたらと考えています。
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