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新会社立ち上げの忙しさとChatGPTと開発してわかったこと - note CTOの振り返りコラム(2024年1月編)

※ この記事はCTOである今雄一が同僚と対話した内容をChatGPTで文章として生成し、コラムとして加筆 / 修正を行っております

新会社立ち上げと自分の役割

2023年12月にnote AI creative(以下、nAc)という新会社を設立しCEOに就任しました。引き続きnoteのCTOとしても働いているため、1月は格段に忙しくなりました。

現在、私の仕事はnAcとnoteで半々くらいでしょうか。nAcで新規事業の立ち上げをしつつ、noteの開発や採用などの他業務にも関わっているイメージです。noteの業務はすでにかなりの部分を現場のマネージャーに委譲しています。新会社の立ち上げはカロリーを使うものだなと実感しています。

nAcの仕事はnoteのUX向上やnote社員の生産性向上と密接に関わっており、新しいサービスを構築しながらも、従来の業務と地続きのような感覚です。新会社を設立しても、ミッションへの向き合い方が劇的に変わった感覚はありません。

note AI Creativeは土台づくりに集中

nAcはまだ始まったばかりです。現在は、AIとLLM(Large Language Models)の事業化に焦点を当てていますが、この分野はまだ業界全体としても技術・マネタイズ面で未開拓の領域が多いです。成功の明確な模範がない中での開拓が必要です。

nAcとしての基盤を固めるため、メンバー全員で生成AIについて学び続けています。去年から続けているプロンプトの研究や業務サポートを通じての磨き込み作業を通じて、LLMへの理解もかなり進んできました。とはいえ、現在のLLM界隈は常にキャッチアップが必要な状況です。状況は刻一刻と変わっていくため、ルールの変化にアジャストしていかなければなりません。

また、nAcのメンバーだけでなくnote社全体でAIの活用スキルが上がることも重要だと考えているので、知見のシェアやハンズオンでのサポートも頻繁に行っています。下記のメルカリさんの記事で紹介されている思想と近く、非常に共感しました。

開発でGPTを利用してわかったこと

nAcの事業ではPythonを主要な言語としています。まだ少人数のチームなので、技術選定時は運用・学習コストを低くする選択(つまり、あまり手広くしすぎない)を心がけています。note.comとは違う技術スタックを選択しているわけですが、それらを研究して実際に構築すると新しい発見があります。異なる領域に取り組むことは、自分自身の成長につながる機会になりそうです。

また、nAcでは、GPTを使ってコードや設定を書く試みをよく行っています。ユニットテストなどは手直しをほぼしなくても良い事も多いです。GPTを用いた開発は、メタデータが豊富にあるフレームワークや静的型言語とは相性がよく強みを活かしやすい印象です。

また、noteと同じく、nAcでもTerraformを用いてクラウドの構築を行っています。GPT4に、TerraformのDSL(HCL)をbashスクリプトの形で出力してもらい、それを検品しながら検証環境を作れないか試してみました。結果としては絶妙なハルシネーションが頻発したりモデルの情報が古かったりするのでトラブルシューティングスキルがある開発者向けだなとは思いましたが、それでも生産性はかなり高いと思います。

総じて、GPTと開発を進める方法は、プロンプティングや検品に事前知識が必要になるため、まだ中〜上級者向けかもしれません。知識がなければ、プロンプトを組む段階で難儀すると思われます。「AWSでのインフラ構築経験者が未経験のMicrosoft Azureでインフラを構築する」などの場合では肌感がわかっているため非常に有効だとは思うのですが。

1月の振り返りまとめ

2023年12月から今にかけて、CTO兼CEOとしての私の役割が拡大し、多忙を極めた時期でしたが新たな挑戦での学びが多くありました。2月も着実に進めていきます。

今 雄一(こん ゆういち)経歴

1985年北海道生まれ。千葉大学大学院工学研究科修了。ディー・エヌ・エーにてソーシャルゲームのサーバーサイド開発業務と運用を経験した後、2013年9月にnote入社。2016年1月にCTO就任。noteの立ち上げから関わり、現在もインフラからフロントエンドまで幅広く対応。


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