趣味で作ったツールは200超え!楽をするために苦労するリーダーの働き方 - noteエンジニアインタビュー
今回のインタビューでは、noteでさまざまな役割を担うエンジニアの高橋元さんにお話を伺いました。Stabilityチームのリーダーとしてマネジメント業務もしつつ、エンジニアリング支援室とSEOチームにも所属し、多方面で活動しています。
高橋さんの特筆すべき点は、趣味で作ったツールが200を超えることです。業務改善やツールづくりが好きであり、「縁の下の力持ち」を自称しています。そんなリーダーの働き方やキャリアについてお聞きしました。
高橋元のプロフィール
ドリコム、エキサイト、Bizerなどでフロントエンドからインフラまで幅広く開発を担当し、2022年にnoteに入社。Stabilityチームのリーダーを務める。VRや3Dプリンタ、撮影、ドローンなどが趣味。無人航空機操縦者二等技能証明を持つ。
現在の仕事内容
Stabilityチームリーダーの高橋元です。Stabilityチームの他に、エンジニアリング支援室とSEOチームにも所属しています。
Stabilityチームでは、Ruby/Railsのアップデートやパフォーマンスチューニングなど、システムの根幹に関わる改善を行っています。チームとして、サービスの安定性を高めることが目標です。
エンジニアリング支援室では、開発者の開発効率を上げるための施策を進めています。今期は、CircleCIやmablを使ったテスト環境の改善に取り組んでいます。開発環境の整備は好きなんですよね。
SEOチームでは、noteの記事をもっと多くの人に見てもらうための施策を考えています。Googleのコアアップデート対応やインデックス速度の向上など、試行錯誤しながら地道に検証をしています。
私は縁の下の力持ちとして誰かをサポートする方で、もくもくと作業をするタイプです。こっそりと便利なツールを作って、誰かが困ったときにさっと渡して、よろこんでもらえることが好きなんです。ちょっと変わっているかもしれませんね(笑)
ツール開発は昔から好きで、プライベートリポジトリも含めると200個くらいは作ったかなと思います。エクセル比較やワード整形、エラーログのフィルター、Railsのプラグインなど、さまざまなツールを開発してきました。自作したAndroidアプリが雑誌に載ったこともありましたね。
基本的には、自分の悩みを解決するための開発ですが、誰かに使ってもらって「便利」と言ってもらえるのはやっぱりうれしいですね。
noteに入社するまでの経歴
高校時代は学科が情報技術というコースで、富士通のワークステーションを使ったプログラミングなどを勉強していました。プログラミングしているうちに、医療関係の仕事に興味を持ち始め、電子カルテのシステムを作りたいと思うようになりました。専門学校では、医療関係の勉強もしていましたね。
しかし、なぜか最初の就職先は金融系のシステムインテグレーターで、これがまた過酷な環境でした(笑)。
プログラミングコードと仕様書、そしてリリースが週ごとに要求され、さらには銀行からの問い合わせも絶えません。業務が22時に終わっても、その後に調査や修正が待っているという状況です。10人分の仕事を1人でこなしているような感じでした。
そんな中、転機が訪れました。「これからはウェブの時代だ」という流れもあって、エキサイト株式会社で働いていた知人からの誘いを受けました。そこでウェブ開発の仕事に就くことになりました。Railsを触り始めたのもこのときです。この転職がなければ、まったく違った人生を歩んでいたと思います。
その後は、ベンチャー企業、株式会社ドリコム、そしてBizer株式会社へと転職を重ねていきました。Bizerではチームメンバーは少ないものの、パフォーマンスが非常に高く、意思疎通もスムーズでストレスのない環境でした。
転職を重ねる中で、チームメンバーや働き方に対する様々な思いを持つようになりました。サービスが好きだったり、メンバーが良かったりしても、うまくいかないこともあるんだなって。
迷っていたときに、noteで働いている知り合いに相談してみたところ、「noteなら自分の特性が活かせるかもしれない」と思うようになりました。話を聞いていくうちに転職の決意が固まっていきました。
note社に入ってみて感じたこと
noteは社内のメンバーが話しやすく、相談しやすい環境が整っているところが良い点です。気軽にコミュニケーションが取れるメンバーがいるおかげで、日々の業務はスムーズに進みます。協力体制がしっかり整っているなと感じています。
その一方で、開発面や制度面に関してはまだ発展途上な部分もあります。ここからさらに伸ばしていく必要があります。そういった改善に取り組んで会社を一緒に盛り上げていける人には向いている環境かもしれません。
あとは、フルリモートワークのおかげで働きやすさが確保されているのも良い点ですね。ただ、私はチームメンバーとランチに行くのが好きなので、少しさみしさも感じています(笑)。
今後の目標 / やりたいこと
私はあまりキャリアプランを具体的に描くタイプではありませんが、将来的には個人開発で商業的に成功するサービスを作ってみたいなと思っています。自分の労働だけに頼るのではなく、効率的な仕組みを構築して、その仕組みが自動的に収入を生むようになればいいなと。難しいですが(笑)
また、そのサービスが自分のためだけではなく、誰かの働き方を改善できるものであればさらに良いと考えています。「楽をするために苦労してシステムを作る」という考え方をよく耳にしますが、私はまさにそのタイプです。
仕事においても同じです。自分が楽になれるような開発や整備をしながら、それが誰かのためにもなるのならうれしいですね。
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