マガジンのカバー画像

noteエンジニアチーム 公式マガジン

303
noteエンジニアの技術記事をまとめたマガジン。さらに技術記事を読みたい方はこちら→ https://engineerteam.note.jp/
運営しているクリエイター

#iOSアプリ開発

「noteはiOS開発が強い」を実現する。挑戦的な技術導入と地道なリファクタリング

noteは順調にユーザー数を伸ばし、2022年には会員登録数が500万人を突破しました。 しかし、まだまだ「Webサービス」の印象が強く、「アプリ」の認知度が低いことがiOSチームの課題です。 そこで今回は、iOSチームが社内外から「noteはiOS開発が強い」と認識されるために取り組んでいる、挑戦的な技術導入と地道な改善について紹介していきます。 プロフィール(左から)植岡 和哉 SES/受託開発企業でWeb・アプリ開発経験を経て、2015年10月に株式会社Timer

noteのiOSDC 2022グッズ準備の裏側を公開

noteはiOSコミュニティのさらなる発展を願い、iOSDC Japan 2022のプラチナプランに協賛しています。 ※ iOSDC: iOS関連の技術をコアのテーマとしたエンジニアのためのカンファレンス iOSDCでは運営から参加者にノベルティグッズを配布しており、各協賛企業がさまざまなグッズを制作しています。このノベルティボックスはiOSDCの醍醐味のひとつでもあります。 今年、ノベルティグッズとして、noteからは特製パッケージに入ったドリップコーヒーとステッカー

noteのiOSアプリから40%以上あったObjective-Cのコードが消えた

先日ラクマさんでも同様のツイートがありましたが、実はほぼ同時期にnoteのiOSアプリからもObjective-Cのコードが消えました。 ちなみに僕が入社した頃のコード量を見てみましょう。(2020年4月)     1332 text files.    1161 unique files.     459 files ignored.github.com/AlDanial/cloc v 1.92  T=0.33 s (3537.3 files/s, 268815.3 l

noteのiOSアプリにおけるiOS 15対応

iOS 15が9月21日にリリースされました。 そこに合わせてnoteのiOSアプリもアップデートを実施しました。 iOS 15は前回のiOS 14で出たウィジェットやApp Clipsのような大きな機能は無いですが、開発者的に嬉しい改善がいくつも入っています。 この記事ではnoteのiOS 15に向けて対応したことを書いていきます。 ハーフモーダルこれまではライブラリを利用したり独自で実装しないと実現が難しかったハーフモーダルが公式でサポートされました。 対応方法はUIV

dSYMのアップロードでSPMを活用する #bitrise_meetup

こちらの記事はBitrise User Group Japan #5 にて登壇してきた内容を記事にしたものです。 振り返り本題に入る前に軽く振り返りをしたいと思います。詳しくはこちらの記事を参照します。 こちらの記事でdSYMファイルをCrashlyticsにアップロードする処理を(ほぼ)自動化することをトライしてみました。しかし、実装内容に一部雑な部分がありました。今回はこの雑な部分をちゃんと実装してスッキリしたいなと思います。 雑な実装の内容# Type と言うアプ

noteモバイルチームの開発フローのカイゼンの変遷

モバイルメンバーが増えた2020年5月からチームとアプリのリリースフローを少しずつカイゼンしてきました。 そんな中で最近はモバイルチームにPdMもジョインしてもらい開発フローのカイゼンも進みました。この記事ではモバイルチームのカイゼンやアプリのリリースフローのカイゼンの変遷を書いていきます。 モバイルチーム突然の増加期2020年5月までiOSアプリの開発者1名、Androidアプリの開発者1名の2名体制でした。そこからiOSアプリの開発者が2名増えました。当初は元々在籍し

note iOSアプリをiPadに対応する上で苦労したこと

 ようやく...ようやく...!!!リリースできました🎉noteのiOS版アプリをiPadに対応することができました!(お待たせしすぎた自覚はあります。申し訳ありませんでした。)この記事ではなぜここまで時間がかかってしまったのか事例を交えながらご説明します。 立ちはだかるフレームレイアウトの画面たち これまでも何度も書いてきていますが元々Objective-C製のアプリだったのを運用しながら少しずつSwift化を進めてきていました。ただ、問題はどちらかというと言語というより

経験あるし# TypeでもWidget開発サクっとできるやろと思ってたら全然できなかった問題

 完全に公私混同の記事になってしまい申し訳ないのですが以前noteのiOSアプリでウィジェットを利用した機能をリリースしました。 その経験があったので個人的に作ってるアプリのウィジェットも簡単にできると浅く考えてたら全然できませんでした。なんとかリリースにこぎつけることができたのでリリースできるようになるまでを簡単にまとめます。 エクステンション(拡張機能)でFirebase使えるんだっけ # Typeのデータは全てFirestoreにあるのでFirebaseが利用できる